落語雑観【風ふく道で】

中学生の頃から落語にハマっている

一時期は落語家を志そうかと考えたこともある

学生時代友達とステレオ落語なるものをしたことがあるが、それ以来実際に演じるということはない

東京、上方両方聴いているが、どちらかといえば上方落語の方がが好きである

学生時代は松鶴・米朝・文枝・春團治、四天王と言われた方々の落語を聞いていた

四人それぞれに個性があり、その世界に引き込まれていく

一人で二人三人・・・それ以上の人を演じわけ、それぞれの会話でストーリーを進めてゆく

小さい時から独り言を言いながら遊んでいた少年時代だったこともあるので、そのことも影響しているのかもしれない

落語を聴くと、現実をちょっと脇に置いてその世界に遊ぶことができるので最近はYoutubeで落語を楽しむことができるのが幸せである

しかし最近、落語家の世代交代が進み、創作落語など現代的なアプローチで進めていく方々も多くなってきた

それはそれで新しい空気感を楽しませてくれるのだと思うが、やはりあの四天王と言われた方々の古典落語の香りが懐かしい

枕が終わり落語のストーリーが始まるとスッと演者が消えて登場人物が浮き上がってくる人、またその時代に連れて行ってくれる人、それぞれの魅力に引き込まれていく

最近では六代目笑福亭松喬さんの落語にハマっている

上方落語の香りがして来るし、本題になれば松喬さんが消えて、登場人物が生き生きと浮き上がって来る

商家の旦那、番頭、丁稚、こまっしゃくれた子ども、・・・etc そのキャラクターが見事に描かれていく

松喬さんが今生きていればもっともっと生で楽しませてくれただろうと思うと寂しい限りである

わたしは声楽家として舞台に立っているが、落語から学ぶことが本当に多い

まだまだ、これからも落語を聞き続けていくことだろう

ライブで楽しむと共に、Youtubeでも聞き続けていきたいと思う


 

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