五月もあと三日・・・

五月もあと三日となってしまいました。吹いてくる風がだんだん生暖かくなってくるのかなぁと思うとちょっと寂しいような、口惜しいような感じがします。五月のあの爽やかな風をもう少し感じて、六月への、そしてあの暑い夏への心の準備をほっこりとしたいと思います。

群青&春よこい

♪歌によせて一言
群青 谷村新司作詞作曲  春よ来い 松任谷由実作詞作曲
2月に行いました阪神淡路大震災・東日本大震災追悼コンサートのおり、リクエストをいただいた曲です。リクエストを下さったYさんは阪神淡路大震災でお父様とご長男(当時4歳)を同時に亡くされ、その40分後にご長女を出産された方でした。「群青」は愛する人を戦争で亡くした無念を歌った曲、「春よ来い」は明日への希望を待ちわびる心情が歌われていますが、Yさんにとってはかけがえのない愛する息子を震災で亡くした悲しみを思い、ご長女の成長に希望を感じながら口ずさんで来られたのではないかと思います。ハードな面は日々復興してゆきますが、大事な人を亡くした悲しみは言葉に言い表すことができず、じっと心の深いところで癒されることを待ちわびつつ長い年月を過ごして行かなければならない現実、そしてその傷跡は決して消えないことにも・・・気づかされた2曲でした。


 

夕暮れほっこり 「まごころあふれるおもてなし」

夕暮れほっこりコンサート
終わって、ゲスト布引おん滝茶屋の山口さんとツーショット
テキサスからのお客様、初めてのかた、久しぶりの方、いつもの方に、かこまれてほっこりしたひと時でした
山口さんのモットーは「まごころあふれるおもてなし」

時田の今回のテーマは「旅」
帰るところがあって人は旅に出ることができる
ほっこりと帰る場所の一つがおん滝茶屋

次回は6月30日(金)19:00start at萬屋宗兵衛
テーマは「男のつぶやき」

思い出すあの歌声

立春を過ぎ、この季節になると22年前を思い出します。
阪神淡路大震災で自宅が全壊し、父親が手術のため神戸市西区の病院に入院。
そのような中母と二人、姉の嫁ぎ先である篠山に仮住まいをしました。
何気なく外を散歩していると、鶯が一生懸命鳴く練習をしています。
聞き耳を立てていますと、練習の成果もあり、綺麗な声で「ほ~ほけきょ♪」と歌います。
その声を聞いた瞬間、私の目から溢れるものがありました。
それはとめどなく流れてゆき、今までのことを洗い流してもらえたような思いがしました。
「君の故郷はここだよ!!」と聞こえてきます。

あれから22年いろいろなことがありましたが、あの時のあの鶯の声が今でも耳に残ります。
後、20日ほどでコンサート本番を迎えます。
今年も歌い続けることができる幸せを噛み締めながら、今準備をしています。

時田直也バリトンコンサート
かけがえのないあなたへ
阪神淡路大震災・東日本大震災追悼コンサート
2月25日(土)15:00開演 (14:30開場)
青谷福音ルーテル教会 にて
入場料 一般3,000  小学生1,500 全席自由/チケット制

今回は応援団ができました
「いたむ人のとなり人として時田直也の歌声を届ける活動を応援する会」
というなが~~~~い名前がついていますが、略称「時歌の会」
早い話が、時歌の会

阪神淡路大震災と東日本大震災を思い起こしながら追悼の歌を歌います
ご来場、心よりお待ちいたしております

時田直也

チケットお申し込みは
時田直也音楽事務所内「時歌の会」
Tel & Fax 078-291-8845 baritone@gmail.com

震災22年

寒中お見舞い申し上げます
早いもので1月も早半ばを過ぎ、さすがに寒い日が続いています
いかがお過ごしでしょうか

昨日1月17日、阪神・淡路大震災22年を迎えました
朝は起きられなかったので、ちょうどお昼前に東遊園地へ
蝋燭をいただいて、まだ灯りの灯っていない竹筒に蝋燭を置き、となりの蝋燭の火をもらって自分の置いた蝋燭に火を灯しました
22年目にして初めて蝋燭を灯したのです

22年という年月が昨日のようでもあり遠い昔のようでもありました
感情が高ぶることもなく淡々としたひと時でしたが、夕方のニュースで肉親を亡くされた方のインタビュー、数秒の言葉が心にくっきりと響きました

一言、「今も辛いです。思い出したくもありません。」

このような方々にどんな言葉をかければいいのでしょうか・・・
どんな歌を歌えばいいのでしょうか・・・

そんなことを思いながら過ごした
震災22年目の夜でした

祈りながら、2月25日(土)の追悼コンサートに備えたいと思います

by 時田直也

時田直也音楽事務所