〜 挫折を越えて 〜
生まれたときから、見るという経験のない私に、両親は音の世界を贈ってくれました。 6歳でピアノを、19歳で声楽と出会い、自分の体を楽器にして心が表現できる喜びを知りました。
しかし音楽の道は平坦ではなく、挫折と闇の中で立ち止まった時期もありました。 そのトンネルから私を連れ出してくれたのは、ヘルマン・プライの声でした。絶望の歌の向こう側に、希望の光が聴こえました。
大学時代の恩師はこう言ってくださいました。 「大切なのは感性。こころで感じること。 音楽は目に見えないものだから、目の見えない君にしか歌えない歌がある」
その歌との結び付き、 よみがえる思い出・・・、 歌への感じ方は人それぞれ、
声を出した瞬間からその歌はもう私のものではないのです。
人智を超えた大きな力によって歌わせて頂いている・・・ 音楽にはそんな偉大な力を感じずにはいられません。
「歌うことは希望を語ること」

